【傷ついているあなたへ贈る】攻撃的な人に反論するための思考法
お久しぶりです、やま茶です。
大雨大変でしたね。
気圧の低下も激しくてわたしだけでなくわたしの周りの人も頭痛やだるさを訴えてました。
日頃からストレスを溜めない・感じない過ごし方の大切さを痛感します。
さて、とある本を読んでいたら、攻撃的な人への対処法についてひらめいたので文章にしていきたいと思います。
3年程前にパワハラで悩んでたことがあるんですよ、わたくし。
実はこの時にこんな本を読んだんです。
この本を読んで、なるほどな!とは思ったのですが、対処法としては、できるだけ避ける・言い返す・自分を守るなどで、なんか足りないなと思っていたんです。
職場や家族など身近に攻撃的な人がいると「できるだけ避ける」が対処法だと提案されても、それができないから困ってるんですよ!
となりますし、「言い返す」にしてもどう言い返して良いのかわからないから困ってるんです!(本書にもヒントは書いてありましたがわたしはしっくりきませんでした)
ということで、もう少し「腑に落ちる何か」が欲しいなとモヤモヤしていたのですが、約3年後....ひらめきました!(笑)
それをこれからこちらに書いていきたいと思います。
・攻撃的な人の心理(軽く触れます)
・攻撃的な人に反論するための思考法(わたしの閃き〜100%完璧な解決策ではありませんが一助となれば幸いです)
上記の流れで書いていきます。
職場の人間関係で悩んでいる人の一助にもなれば幸いです。
では行きましょうっ!
他人に対して攻撃してしまう人の心理
攻撃というといろんなパターンがあると思います。
パターンは様々ですが、そういう人たちの心の奥底には共通のものがあります。
それは、自己否定です。
人間って自分のことを肯定できないと辛いんです。
自分で自分を肯定できないから、自分を守るために他人の存在がいるのです。
他人と比較して自分を優位に立たせたり、他人からの承認を得て、自分を肯定するのです。
この世に生きているだけで人間は価値があるという事実が本来わたしたちが自己肯定をする根拠なのですが、
幼少期に親からの適切な愛情を十分に得られなかったり、大きな傷つき体験を受けた時に周りからの適切なフォローがなかったために、自己否定の方向に認知が歪み、自分に価値を感じられなくなってしまい、無意識のうちに、自分を守るために、他人を否定したり、他人の承認がないと自分を肯定することができなくなったのです。
また、本来の生まれ持った性格も関係してきます。
「思いやり」や「自己愛」の程度やバランスも他人への攻撃性に影響します。
以上から、他人へ攻撃してしまう人の心理はこうです。
自己否定を基盤とする人が、認知の歪みにより傷つき、他者への思いやりより自己愛の方向に傾き(他人を許すことができず)、その傷つきを癒すために他人へ攻撃してしまう、ということです。
イメージにするとこんな感じです。
つまり、攻撃するという行為は、傷つきを癒すための行為になります。
明らかにこちらから他人を傷つけるような行動はとっていないにも関わらず、攻撃してくる人は、認知が歪んだまま過去の経験に囚われていて傷ついているんです。
ですから、傷つくたびに他人を攻撃しないと、自分を守れないんです。
だんだんかわいそうに思えてきましたね。
パワハラという行為自体はもちろん悪い行為で許されるわけではありませんが、パワハラ被害にあった人と同じように、パワハラをしてしまう人、攻撃をしてしまう人も救われないと問題は解決しません。
攻撃的な人に反論するための思考法
攻撃的な人といっても攻撃パターンは様々です。
また、攻撃される側の性格も様々です。
ですのでこれだけで100%解決できるよ、というわけではないのでそこはご理解いただきたいと思います。
まず、やってはいけないこととしては、 よく考えずに反論し返すことです。
既に説明しましたように、攻撃してくる人は自己否定が基盤にありますから、そこにさらにわたしたちがよく考えずに反論してしまうと、攻撃的な人はさらに攻撃された(自分が否定された)と思い、優位に立とうとさらに攻撃的になります。恨みを買われてしまいます。本末転倒ですね。
まずすべきは、観察です。
・なんでこの人は攻撃してくる(傷ついている)のか?
・この人はどのように反論すれば理解してくれそうか?(理解してくれるという期待はしてはいけませんが、戦略上考えます)
相手の情報とそれに対する戦略なしでは、確実に勝利できません。
相手の傷つきや認知の歪みを理解し、戦略を練ります。
もちろん、余裕がなくて逃げれるのであれば逃げましょう。
逃げれないのであれば、戦略を練って少しでも状況の改善をはかるしかありません。
自分をどのように守るかを考えるのも大事です。
以下の書籍もとても参考になりますので余裕があればご一読ください。
わたしがこれから紹介するのは、攻撃的な人に反論するための思考法で、これは自分を守りつつ相手を救う(かもしれない)方法でもあります。
こちらの本を読んで閃きを得ました。
そのヒントとなったのは、この本にある「10種類の認知の歪み」です。
1. 全か無か思考:物事を白か黒のどちらかで考える思考法。少しでもミスがあれば完全な失敗と考えてしまう。
2. 一般化のしすぎ:たった1つの良くない出来事があると、世の中すべてこれだ、と考える。
3. 心のフィルター:たった1つの良くないことにこだわって、そればかりくよくよ考え、現実を見る目が暗くなってしまう。
4. マイナス化思考:なぜか良い出来事を無視してしまうので、日々の生活がすべてマイナスのものになってしまう。
5. 結論の飛躍:根拠もないのに悲観的な結論を出してしまう。
6. 拡大解釈と過小評価:自分の失敗を過大に考え、長所を過小評価する。
7. 感情的決めつけ:自分の憂鬱な感情は現実をリアルに反映している、と考える。
8. すべき思考:何かやろうとするときに「〜すべき」「〜すべきでない」と考える。
9. レッテル貼り:極端な形の「一般化のしすぎ」。自分や他人にネガティブなレッテルを貼ってしまう。
10. 個人化:何か良くないことが起こったとき、自分に責任がないような場合にも自分のせいにしてしまう。
この認知の歪みは、もともとうつ病患者に向けた認知行動療法の道具です。
しかし、考えてみてください。
私たちも一部該当しているところはありませんか?
特に強いストレスを感じた時、傷ついた時は認知は歪みやすい傾向にあります。
攻撃的な人からの言葉は私たちを傷つけます。
なぜなら、攻撃的な人は、私たちを否定するような言葉や態度を発するからですからです。
真に受けていては心がやられてしまいます。
ここで、こちらから働きかけることで、認知の歪みに気づいてもらう、そして、相手が自己否定されていないと納得して相手の傷が癒されれば、こちらの勝ちです。
攻撃的な人は、言い返さない人や、言い返せない(立場にある or 性格の)人を狙って攻撃します。
この10種類の認知の歪みを頭でしっかり理解し、攻撃されたとき、はじめは心の中で相手に反論する練習をしましょう。
これは自分の自己肯定を守る方法でもあり、相手に認知が歪んでいることを気づかせるきっかけにもなるのです(相手を救うかもしれない、というのはそういうことです)。
反論は、この10種類の認知の歪みを相手に諭すように言い返します。
相手を責めるような言葉は使用しない(心の中だけに留めましょう)よう十分に注意を払う必要があります。
相手が責められたと感じると、あなたへの攻撃は強くなるかもしれません。
ですので、そこは臨機応変に、声に出して反論するのか自分の中だけで反論するのか、判断しましょう。
自分の心の中で反論するだけでも十分に自分を守る効果があります。
では、具体的に、みてみましょう。
※あくまで例なので、うまく相手を逆なでしないような言い方にすり替えてください。
※後半の()の文章は、心の中の思考です。自分を肯定するために反論は多様に思考し、訓練なので楽しく行きましょう(笑)
※相手を承認するような一言を添えるのもありだと思います(相手は自分を肯定してくれる他人を必要としています!)。
※何種類も重複して複雑に認知が歪んでる人間もいるのでどうか、組み合わせて反論してください。
1. 全か無か思考:物事を白か黒のどちらかで考える思考法。少しでもミスがあれば完全な失敗と考えてしまう。
攻撃パターン「お前には失望した。」
言い返す「あなたの期待に応えられず申し訳ないですが、残念ながら私は完璧ではありません。完璧な人間はこの世にいないですよ。(この人は自分中心に世界はまわると思っているんだな)」
3. 心のフィルター:たった1つの良くないことにこだわって、そればかりくよくよ考え、現実を見る目が暗くなってしまう。
攻撃パターン「お前はここがダメでほんと毎回毎回これができないよな。ほんとお前は...(続く)」
言い返す「確かに、わたしの弱点ではあります。どのようにしたら克服できるか具体的に教えて貰えますか?(わたしの弱点ばかり探すのにたくさんの時間を使ってこの人はわたしが自分より優れていると認めているんだな。)」
5. 結論の飛躍:根拠もないのに悲観的な結論を出してしまう。
攻撃パターン「仕事やる気ないでしょ」
言い返す「わたしの何を根拠にそう思うんでしょうか。(思考が悪い方向に歪んでてストレス溜めててかわいそう)」
7. 感情的決めつけ:自分の憂鬱な感情は現実をリアルに反映している、と考える。
攻撃パターン「腹たつ。お前のせいだ。」
言い返す「わたしはあなたの感情まではコントロールできませんのでわたしの責任ではありません。(自分の責任を他人の責任にして見た目は大人だけど心の成長は小学生で止まってるのかな)」
8. すべき思考:何かやろうとするときに「〜すべき」「〜すべきでない」と考える。
攻撃パターン「(理不尽にできないものを)これはこうじゃないとダメです」
言い返す「ぜひ、お手本を見せて貰えますか?これをするのであればどのように他の仕事をまわすのですか?」
9. レッテル貼り:極端な形の「一般化のしすぎ」。自分や他人にネガティブなレッテルを貼ってしまう。
攻撃パターン「お前は仕事できない人間だ。生きている価値がない人間だ」
言い返す「ほんとにわたしは何1つも仕事できない人間でしょうか?この仕事は誰がしたんでしょうか?(人の価値を勝手に決めて自分のこと神様だと思ってるのかな)」
10. 個人化:何か良くないことが起こったとき、自分に責任がないような場合にも自分のせいにしてしまう。
攻撃パターン「失敗したのはあなたのせいだ」
言い返す「確かにわたしはここは関わりましたのでここの責任はわたしにあると思います。でも、あなたもここは関わっていますので一緒に改善策や対応を考えるのが筋だと思います。」
はいっ!お疲れ様でした!
なんとなく理解できたでしょうか?
認知の歪みを知って反論する練習は、ここからここは違う、といったように相手の発言を真に受けない訓練にもなりますね。
相手が理解し納得すれば、攻撃は減ると思います。
ですが、世の中には感情論が全てで物事を判断し、論理が全く通じない人間もいるので、相手には期待せず、そういう場合は、時間やエネルギーの無駄ですので、心の中だけで反論し、他人を巻き込み別の対策を考えましょう。
もちろん、逃げれるなら逃げてください!!!
言い返せないあなたの一助になれば幸いです。